真の美容も内臓バランスから
内臓環境を整える鍼治療こそが、健康にも美容にもいい!
漢方的な鍼灸への絶対的なこだわり 近頃、美容鍼がハリウッドセレブの間で流行しているということを女性誌に掲載されたことで、 日本においても美容に関心のある女性を中心に、 美容鍼がちょっとしたブームになっているようです。
そして鍼灸業界でも、「受容があるところに供給を」、という考え方からなのか、 専門誌においても美容鍼特集が取り上げられたり、 また実際に美容鍼を売りにしている鍼灸院が増えつつあります。 このことは鍼灸業界にとって、プラスなのか?それともマイナスなのか?
鍼灸治療が持つ本来の存在価値が病治しのためであって、 その効果が知られていない現時点では、 利用者・施術側双方にとって、大きなマイナスだと考えます。 (一番の問題は、鍼灸師自体が鍼灸が本来持つ効果を知らないことにあります)
確かに、西洋医学全盛の現在の日本において、 美容鍼によって、日の目を浴びにくい鍼灸が注目される機会になるかもしれません。
しかし、美容鍼が流行したからといって、 西洋医学でも難治とされる疾患にも有効なケースが多くあるという、 鍼灸本来が持つ効果が一般に広まっていく訳ではありません。 これまでの鍼灸に対しての「肩凝り・腰痛にいい」という一般の方の認識に、 「美容にもいい」という考えが付け加わるにしか過ぎないことでしょう。
そして美容鍼を施術する、ほとんどの鍼灸師の関心事といえば、 取って付けた様な中医学の理論をご都合に合わせて取り上げて、 法令線のシワが無くなったとか、口角が上がったとかいった話題ばかり。
鍼灸治療の本来的な目的である、 各内臓間の調和と、エネルギーの均等な全身への循環 といった理論が置き去りにされています。
美容鍼に偏って従事していると、 病に苦しまれている方と接する機会が必然的に少なくなる為、 「鍼灸で何としても患者さんを病から救おう」という、 施術家としての気概が育ちにくくなります。
医療には書籍からでは決して学べない、 生身のお身体を通じてしか学べないことが沢山あります。
一流の歌舞伎役者を育てるのは、一流のお客だ という言葉を耳にしたことがありますが、 この言葉は、そのまま鍼灸治療にも当てはまります。
しかし、それは気概を持った鍼灸師が、 真剣勝負の意識を持って、日々の臨床の中で積み重ねていくことで、 実現していくことなのです。
その意味で美容鍼が行われる現場において、 病を治すための治療術が上達可能なのかと問われると、 疑問符が付きます。
鍼を持った時に用いる際の意識の使い方が、 病治しのための漢方的な鍼灸と美容鍼では全く別次元であるため、 中途半端に病気治しの鍼治療と美容鍼を行っていては、 おそらく両方の技術向上はどっちつかずになることでしょう。
少なくとも病で苦しまれている方のために鍼を用いたいと考える私にとって、 病治しに専念するのが一番です。
以上のことから、 鍼灸治療の本来的目的が果たされるのに十分な環境になり得ていない現時点において、 最近の美容鍼ブームは、利用者・施術側双方に とってマイナス要因の方が多いと考えます。
一般の方には、同じ鍼という道具を使っていても、 美容だけを謳い文句に鍼治療と、 当院の様な病気治しを目的とする鍼治療とは、 全く別物の存在と思って鍼灸院のご選択をして頂ければと思います。
先述しました、 各内臓間の調和と、エネルギーの均等な全身への循環、 といった鍼灸治療が持つ本来の目的を果たすことにより、 健康な身体になっていく過程で、 体重が減少し、お肌の状態も良くなっていくことは十分可能です。
当院では美容だけを目的とする鍼治療を行うことはありませんが、 上記のことも踏まえて、 当院の鍼灸治療をご検討に入れて頂ければ幸いです。
【付記】 私自身、美容鍼そのものを臨床で行ったことが無いので、 その効果や存在を全く否定している訳ではありません。 鍼灸治療の本来的な効果に対する認知が現在よりもっと広まっていけば、 それぞれのスペシャリストが棲み分けされていくのもありなのかな、 ぐらいには考えております。
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