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img36.gif喘息


私自身も漢方鍼灸で喘息体質を改善することができました!


あなたの体質に合わせた漢方鍼灸で
発作の起こりにくい体質へ。
そして発作時の処置も漢方鍼灸で可能です。



院長挨拶
の所でも述べましたが、私自身小学校からの喘息持ちで、
大人になってからでもことあるごとに発作に苦しむことがありました。
喘息発作の苦しみは、その程度も色々ですが、
私が今までなった発作の最上級の苦しみを、
喘息持ちでない方にも分かるように表現するなら、

全力で400メートル走をした後の様に、
一回の呼吸間隔が短い呼吸が延々と続くのに加え、
更にラップで肋骨周りを何回もグルグル巻きにキツク圧迫した状態ほえー

と言えば、ご理解頂けますでしょうか?
とにかく、あの苦しさはもう2度と味わいたくありませんし、
他の方にも苦しんでもらいたくもありません。

そこで、私自身、
漢方鍼灸によって喘息発作の苦痛から遠ざかることができたので、
当院でも喘息治療は力を入れている疾患の一つです。

それでは漢方鍼灸による喘息治療の一端をご紹介させて頂きます。

喘息とは?

【定義】
喘息・気管支喘息は、気管および気管支が各種刺激によって気道の狭窄を伴い、反復性の呼吸困難、喘鳴(ゼーゼーと咽喉が鳴る)などの症状を示す疾患です。

【病因】

病因としては、アレルギー説、感染説、心因説などが
西洋医学の方で挙げられておりますが、
それに対する処置は、どんな要因であっても、
吸入・点滴、あるいは注射によって気管支を拡張するというように、
気管支局所に対する処置でしかありません。

一方、東洋医学の方では、喘息という現象を、実証なら「肺気不宣」、虚証なら「肺気虚」と表現いたしますが、これに至るまでの過程に、

1.ストレス・緊張のし過ぎ・頑張り過ぎによる肝気の停滞

2.飲食の不摂生による脾胃(消化器)への負担

3.カゼが肺(呼吸器)へ直接的に影響した場合

4.加齢・労働過多・不適切な性活動などによるの機能低下

5.ほこり・タバコの煙・空気汚染・ペットの臭いなどによって、
肺(呼吸器)へ直接影響した場合

これらの要因が単独あるいは複合的に発作の根底にあります。
中でも、1と2は、喘息において、高い確率で関与しています。
どの要因が発作に関与しているのかを問診でお伺いし、
さらに「寒熱・虚実」の全身状況、
「気滞・湿痰」といった病理産物の量と存在する場所などの情報、
そしてお身体の反応も併せて考えた上で、
その時の状況に合った治療をしていくことになります。

それでは、順にご説明させて頂きます。

1.ストレス・仕事などで根を詰め過ぎによる肝気の停滞

肝気とは、肝の臓がもつ機能のことをいいます。

ここで肝の臓と表現したのは、
西洋医学でいう"肝臓"とは機能面で大きく異なるからですが、
肝気を説明するにあたって、肝の臓とはどんな臓か、ご説明しましょう。

東洋医学では人間は自然の一部であるとし、
自然界の動きを参考にして、体内の生命活動の在り様を認識をしていきます。
したがって生命活動の中枢である五臓六腑の各種機能を説明した中に、
自然界に存在するものの働きから引用した比喩的な表現がいくつかあります。

中でも、肝の臓の生理機能の一つである、

「疏泄・条達をつかさどる」

は、その代表といえましょう。
これは樹木の生長が盛んで根や枝を条達させる現象を
肝気の働きに例えた表現です。この肝の疏泄は、次の様な場面で機能します。

気機(昇降出入といった気の運動形式)の正常な運行、
脾胃の消化機能の促進、
伸び伸びとした精神活動

この中でも精神活動と肝気の働きは密接な関係で、
精神面の不調と疏泄機能の失調は相互に原因・結果の関係となりえます。

肝鬱気滞になると・・・
疏泄失調によって気機が乱れると、所々に気が停滞(気滞)していきます。
これを肝欝気滞肝気鬱結)といい、下記のような症状が現れます。

肝経のライン上への影響
両脇の引きつり・痛み、胸の張り、

消化機能への影響(前回の2とも関連):
腹満・腹痛・下痢(肝→脾)、悪心・嘔吐・ゲップ(肝→胃)

精神面への影響:
気分の抑うつ・楽しくない・憂鬱・心配・ため息・ぼんやりする、
ひどくなると寡黙・痴呆(疏泄が足りない場合)しょんぼり
いらいら、怒りっぽい、興奮状態(疏泄が過剰な場合)怒ってる

これら3方面への影響は、喘息発作が起こる過程の中でよくみられ、
それぞれの影響が多く絡むほど、重症度が高くなります。

肝鬱気滞から始まる喘息になる流れ
○ストレス・仕事などで根を詰め過ぎるなどで肝鬱気滞が長時間にわたると、
気・呼吸を主る肺へ影響を及び(気欝傷肺)、
呼吸がしずらくなります(肺気不宣)。

○更にストレスの度合いが高まると、
気滞が火に転化する肝火上炎肝鬱気滞化火)へと進行していきます。
火は上へ炎上する炎性質から、
胴体の中で上位(横隔膜より上に位置する臓腑のある部位を上焦といいます)に
位置する肺へ影響が及ぶ肝火犯肺となります。
肺は気・呼吸を主る他に、
身体の気・水を上から下へ各部位に送る粛降作用という作用もあります。
この肝火犯肺になると、気を横隔膜より下へ下げる肺の粛降作用が、
上向きへ向かう気の流れ(気逆)に負けてしまうので、
先ほどの気欝傷肺よりきつい喘息となっていきます。

そこで漢方鍼灸師は、このタイプの喘息患者さんの治療に当たるとき、
次の様な視点で対処していきます。

<発作期>

○喘息発作の戦場となっている上焦部の気の運行作用をつけるように
胸を寛がせる処置→寛胸作用。

○上がりきってしまった気(気逆)を下げる処置→降気作用。

○上焦に燃え上がった火を冷ます処置→清熱作用。

○胸部と腹部の境である鳩尾(みぞおち)の部分を我々は心下部といいますが、
心下部に詰まった気の滞りを通じさせる処置。
(この心下部は上下の気が交流する境で、いわば気の交差点といえます。
交差点では車の渋滞が起きやすいように、気の流れも停滞しやすいです。)

<症状安定期>

○気が停滞しないように気の流れをよくする(理気作用)。

○肝気の疏泄をよくする(疏肝作用)。

2.飲食の不摂生による脾胃(消化器)への負担

飲食の不摂生、つまり暴飲暴食によって
喘息が起こることを知っている人は少ないのではないのでしょうか?
私も喘息患者でありながら、漢方医学を学ぶまで知りませんでした。
私自身が暴飲暴食によって喘息が発症するということを、
専門学校時代の中国への中医学研修旅行の際に、初めて経験しました。

この研修旅行は9泊10日だったのですが、
その滞在期間、毎晩、
こってりとした味付けの中華料理を食べ、青島ビールを飲んでいました。
更に、日本にいた時より運動量が減っていたことも重なり、
余計に消化器へ負担が来ていたのでしょう。

案の定、研修後半の晩御飯を食べた後に、お腹が張り、
段々とゼーゼと喘鳴が出はじめ、
呼吸がしずらくなり苦しかったことを今でも覚えています。
この時、単なる知識としてではなく、
自らの身体を通じて、暴飲暴食から喘息が起こるということを知ったのでした。

では、何故暴飲暴食から喘息が起こるのでしょうか?

そのメカニズムを説明する前に、
消化器である脾胃の働きについてお話したいと思います。

食べ物は口から食道を通って、まず胃に収まった(胃の受納作用)後に、
食べ物を大雑把に消化(胃の腐熟作用)します。

次に胃で消化されたものを脾の臓で
更にエネルギーとして使えるような形に生成・吸収し、
肺へ吸収したものを運搬します(脾の運化作用)。

これが通常の脾胃で行われる消化の流れです。
しかし暴飲暴食によって脾胃の消化に負担があったり、
あるいは元々の消化器の働きが弱い場合に、
消化物がエネルギーとして転換されずに、"湿痰の邪"、
いわば身体機能の邪魔になる病理産物という形で身体各所に溜まってしまいます。
(この湿痰邪は広い意味での表現で、
形状はサラサラしたものからネバネバしたもの、
色は透明、乳白色、黄色、とこれらの違いによって名称が異なってきます。
また貯留する場所も肺が最も多く、皮膚・頭・脇・関節などにも及び、
症状も様々です。)

喘息の痰のほとんどが消化器が関係していることから、
東洋医学では「脾は生痰の器、肺は貯痰の器」と言われるほどです。

痰は風邪症状でよくみられる症状ですから、
痰が溜まれば、「呼吸器が悪いのかな?」と思いがちですが、
風邪の場合を除くと、
痰の発生原因の根本となるのは、
実は消化器のから来るものが多くみられます。
(他に、気滞によって水の流れも悪くなることで痰が形成される場合もあります)

特に飲食不節(食事の不摂生)による喘息は、
季節的には秋に発症することが多いです。
これは夏の連日の冷たい飲食物の摂取により、
消化機能が徐々に弱っていた状態で、秋口涼しくなった時に、
食時量が急に増える場合に起こる喘息です。

 

【発作が出る時間帯・痰の形状など】
深夜の1時から5時にかけて発作が起きやすいです。
それは、東洋医学では1時から5時にかけて、
肝から肺へ経絡の気が活発に流れるとされているからです。

だから、湿痰や気滞が関与する実証タイプの喘息は
この時間帯に発作がみられるようです。
湿痰による喘息の場合では、肺から気管支にかけて全体に、
痰がビッチリ溜まっている感覚があります。
(気滞が関与するものでは、
下から突き上げてくる咳とともに目覚めることが多いです。)

発作時には、
サラサラとした涎の中に痰が混じって出て軽い喘鳴で目を覚めることもあれば、
きつい状態になると、
突然の呼吸困難によって目を覚ますも、痰を全く排出できないこともあります。

これは、煮凝りの様に固形状の痰(乳白色~黄緑色)を
卵白様の透明な膜様の痰が包んでいるという様に、
複数の質の痰が呼吸器に貯留しているからだと思われます。

痰の色や形状に違いがあるのは、痰の寒熱や新旧によります。
一般に、サラサラ・白・は寒、ネバネバ・黄は熱、また新しいもので透明、古いものは黄緑とされています。
ですから出される痰の質によって治療の仕方が変わってきます。

【対処法】
痰の性状以外にも、その他に舌診(舌の苔と湿痰は関連があります)、
腹診(湿痰の位置)、消化器に関わる手足のツボ、大便の状態などによって、
「痰を取り除く(きょ痰)」
「脾胃の機能を高めて痰が形成されないようにする(健脾化痰)」
「気の流れをよくして痰が形成されないようにする(理気化痰)」
これらの方法を選択していきます。

3.カゼを引くことで肺(呼吸器)へ直接的に影響した場合


カゼを引いて喘息になった場合、
カゼに対する適切な処置をしていくことによって、
喘息症状が自然
と落ち着いていきます。

カゼは、東洋医学では気候要因である"外邪"によって起こるものとされ、
大きく分けると、"風
寒邪型"、"風熱邪型"の2つになります(実際は、もっと多くのパターンがあります)。その際、問診・脈診・舌診・背候診・腹診・咽喉部の観察・手掌と手の甲の反応などから、どちらの型の外邪であるかを判別した後、更に

邪の部位
身体の抵抗状況(正気VS外邪)

などをしっかりと見極めたうえで治療を行わなければなりませ
ん。
「カゼだから大椎・身柱のお灸だ」、と簡単にはいかないのです。

ここでは、風寒邪と風熱邪に対する解説は省きますが、いずれの型であっても、
肺の宣発粛降機能を失調させるために、喘息が起きます。

このカゼ引きによる喘息の程度と関わるのが、外邪の強度以外に、
患者さんの日常の身体の状態(素体)
です。

例えば、普段から飲食の不摂生があって身体に湿痰邪を溜め込んでいれば、
痰の量はさらに多くなり、余計に呼吸も苦しくなります。
またストレスによる内熱をこもらせていれば、はじめが風寒型であっても、
体内で熱化していき胸の辺りが悶え苦しむ症状が付加されることがあります。

ですから、上記1と2の要因を、日常生活おいて減らしていくことが
如何に大事であるということが理解できるかと思います。

4.加齢・労働過多・不適切な性活動などによる腎の機能低下

これまでの1~3の喘息は何らかの邪気が
肺を塞ぐことで起きた実タイプの喘息であるのに対し、

4の喘息は、虚タイプのものです。

加齢・労働過多・不適切な性活動は腎虚を進行させる原因となりますが、
では何故腎虚によって喘息が起こるのでしょうか?

吸って吐くという呼吸動作自体は肺の働きによるものですが、
気を体内に納めるには、出来るだけ深く吸う必要があります。
それには腎の力に頼らなければなりません。
腎は封蔵・閉蔵の臓といって、
エネルギーを内側に引き付ける働きがあります。
この腎の力が呼吸の場面で発揮するのは、
吸気の方で、これを腎の納気作用といいます。

だから腎虚によって納気作用に異常が現れると、
吸気が弱くなる喘息になります。
このとき、少し歩いただけでも息苦しくなります。

そして腎虚進行度合いにより、伴う症状が異なります。
呼吸器に関連した症状では、
腎陽虚では水様の痰が出、
腎陰虚では上逆による空咳が出てきます
(その他の症状はそれぞれのタイプの一般症状です)。

この腎虚による喘息の治療は、命に関わりやすいので、
1~3と比べてより注意が必要となります。

5.ほこり・タバコの煙・空気汚染・ペットの臭いなどによって、
肺(呼吸器)へ直接影響した場合

これらの要因があったとしても、毎回必ず発作が起こるという訳ではありません。
原因即結果ではなく、体サイドに何らかの問題があったために、
発作が起きるということがあり得ます。
従って、上記の1~4のいずれかが関与している可能性を
吟味して治療しなければなりません。

以上、喘息発作の要因を挙げました。

喘息発作が起こりにくくする体質に改善するには、
上記のいずれかが関与しているかを吟味して治療していくことになります。